人間は「紙」を使う

興味深い記事を発見。

本家/.の記事より。Yahoo! News(AP通信)の記事によると、若いチンパンジーは日本人の大学生よりも短期記憶の面で優れていると言う。これは京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授らが行った実験で、スクリーン上に表示される一連の数字を覚えるという点において、5歳のチンパンジーのほうが京大生のボランティア参加者よりも有意に優れていたということのようだ(実験の様子)。6ヶ月に渡って訓練した後でも、やはりチンパンジーのほうが勝っていたらしい。この理由として、人類の祖先は言語を獲得するために短期記憶の一部を捨てたのではないか、あるいは年齢が大きく関係しているのではないか、としている。

Ref. : @web, スラッシュドット、チンパンジー、大学生に短期記憶で勝る

短期記憶は、ワーキングメモリとも呼ばれ、脳の中で情報の「一時的な記憶」と「処理」の両方の役割を担う。短期記憶の数は非常に限られており、一般に、人間の成人でせいぜい7単位程度しかない(ref. : @Wikipedia, ワーキングメモリ)。

この記事の実験結果は、脳を「人間的」に使おうとすればするほど、ますます「紙」が必要になる、とも解釈できる。

有限の短期記憶はボトルネックになりやすい。情報が一度に大量に押し寄せると、短期記憶があふれ、一時的に処理不能に陥ってしまう。そこで、人間は「紙」を使う。短期記憶の情報を「紙」に書き出してから処理する。ボトルネックを開放することで、「できない」と思い込んでいたことも「できる」ようになる。

頭の中のモヤモヤを、積極的に「紙」に書き出す GTD の方法は、認知心理学的にも理にかなっている。そして、この精神は、PoIC にも引き継がれている。

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