情報組織化
野ざらし亭さんによる技評連載「Re: PoIC 第3回 ハンドリング・バイ・PoIC~PoICの理解」を読み返しています。今回は「PoIC はデータウェアハウスなのでは?」という指摘でした。野ざらし亭さんの指摘を受けて、私は PoIC マニュアル「再生産する」の中の「データベース」という言葉は、誤解を招く可能性があるかもしれないと考え始めています(ただし、例によって、この部分は改訂しない方針で)。
私は野ざらし亭さんの考えに賛成です。私は少し前から「PoIC は情報整理術ではないのでは?」と考えていました。きっかけは、海外の方からメールやコメントの中に出てくる “well organized” という単語です。私は、頭の中でこの単語を「整理」と訳していました。
例えば、Flickr の “Pretty Organized” というグループには、モノがよく「整理」された写真がポストされています。しかし、PoIC のドックの中のカードは、一ヶ所に整理されているとは言え、情報としては再生産の時が来るまで未整理の状態です。私はコメントにどう返事したらよいか、正直分かりませんでした。
しかし、「organized」には、他の意味もあります。それは「組織化」です。実際、英語版のマニュアルでは、タスクフォース編成という言葉に「Organizing Task Force」と使っています。「整理」と「組織化」では、理解に雲泥の差が産まれるように思います。野ざらし亭さんは次のように指摘しています。
この,整理され管理されたデータの状態は,すべてPoICの特徴に反しています。
PoIC を「情報整理」ではなく、「情報組織化」であると理解すると、私はようやく納得がいきました。データウェアハウスのミソも情報の組織化にあるのではないでしょうか。「整理整頓」にも暗にそういう意味が含まれているかもしれませんが、明示的に「組織化」と言った方が、PoIC を直感的に理解しやすいように思いました。

March 6th, 2008 at 12:29 am
データウェアハウスとしてのGTD
Re:PoIC~ライフハッカーのためのPoIC入門:第3回 ハンドリング・バイ・PoIC~PoICの理解|gihyo.jp … 技術評論社 第3回がいつのまにかリリースされていました。 (more…)
March 10th, 2008 at 2:07 pm
お世話になっております。野ざらし亭です。
Hawk様が寛容なのをいいことに好き勝手に書かせて頂いております。
ありがとうございます。
PoICがデータウェアハウスであると思ったのは、僕が「データベースってもっと堅苦しいものでしょ?」という偏見を持っていたということが大きいと思います。だから、PoICを最初からデータベース以外のものと看做していたことが大きいと思います。
いまだに、これは言葉上の些末な問題に過ぎないとも思いますし、逆にちゃんと定義することが理解に繋がるのではとも思い、揺れています。
まぁ、自分の考えたことの共有がテーマですので、とりあえずしまっておくよりはと思い、公開しました。
結局、意思決定ツールというと大仰ですが、PoICは日常の目標や目的を見いだすためにも利用できるんだよということを言いたかったわけです。
連載の残りもあと2回となりました。次回は43Tabsについてです。
最後までおつきあい願えればと思います。
野ざらし亭:拝
March 12th, 2008 at 6:58 pm
>>野ざらし亭さん
私はなんだか、PoIC を使って生産性に関する「パズル」を解いている感じです。
100点満点を言うのはなかなか難しいですが、いろいろな人が同じようなことを言っていたら、
再現性・普遍性がありそうだと分かります。
遅ればせながら、家ドックと会社ドックの両方に 43Tabs を導入しましたよ。
次回の 43Tabs の記事も楽しみにしています。