PoIC 式会計法。
PoIC を使った金銭管理の方法については、野ざらし亭さんが「Re: PoIC」の中で書いている。支出を「記録」として野帳・情報カードに書き残すという方法。しかし、実際、私がやると三日坊主で終わってしまう。原因は、一度記録するのを忘れるとそこでシステムが止まってしまうこと。毎日、買い物をするたびに記録するという意味では、かなりの几帳面さが要求される。
お金の記録は重要であるから、会計という行為そのものはぜひ生活に取り込みたい。そこで、私にもできる、Destruction-Free な会計法を考えた。
手順は3つ。
- レシートを財布の中に時系列でスタックする。
- 月末になったら、会計する。
- 会計の結果を翌月にフィードバックする。
レシートは、基本的には、買い物をすればもらえるものなので、それをそのまま利用する。日付・金額などの必要な情報はすべてそこに書いてあるので、あらためて記録しなおす必要はないという考え方。したがって、毎日の心掛けとしては、買い物をしたらレシートをもらうようにすることだけ。これだけでも私はだいぶ気が楽になる。
さて、月末が近くなると、スタックしたレシートで財布がパンパンに膨らんでくる。30日、31日になったら、財布の中に貯まったレシートを机の上に取り出し、項目をプロジェクトペーパーに書き写していく。この作業自体は、1時間も掛からない。
プロジェクトペーパーは、始めのページの上 1/3 を残し、その下から書いていく(理由は後述)。項目は食費・本・雑費・交通(支出)と銀行(収入)の計5つ。日付・項目・金額・(必要であれば)メモを書き写す。
例)
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2/1 |
本 |
2000 |
(@ジュンク堂) |
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雑 |
672 |
(@世界堂) |
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2/2 |
交 |
420 |
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食 |
1200 |
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・・・ |
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財布の中に記録されないキャッシュカード、公共料金の支払いなども合わせて残しておく。支出の記録は Maximum にしておくと、フィードバックが上手くかかる。逆に言うと、お金の記録に「遊び」が多いとフィードバックが上手くかからなくなってしまう。これは車のブレーキと同じ。
ひと月分でだいたいB5用紙2〜3枚分。ひと月分を書き出したら、食・本・雑・交と銀、それぞれの項目の合計を計算する。さらに、食+本+雑+交を計算する。空白にしておいた1ページ目の 1/3 のスペースに、それぞれの項目の合計とその合計を書く。タイトル「2010.02 会計」と日付・時刻スタンプを付け、クリアファイルに入れて保管する。一番重要な情報(サマリ)が一番前のページの一番上にくるので、クリアファイルに入れても一目で把握できる。必要な情報は1ページ目の 1/3 に凝縮されている。
数字はともかく、フォーマット・体裁・その他は、むしろ手抜きした方が長続きする。Excel でいきなり始めるよりも、プロジェクトペーパーに鉛筆でラフに書いていく方が、しきい値が低く、取っ掛かり易い。レシートは、重要なものを除き、写し終えたものからポイポイと床に放り投げていく。会計が終わったら、床に散らばったレシートは捨てても構わない。捨てても良いように(あとで困らないように)必要な記録をプロジェクトペーパーに残しておく。「散らかしながら作業する」というのも、この会計法の楽しみのひとつ。LEGO ブロックと同じ。月末に会計するのが楽しくなる。
項目は、個人の生活スタイルで変わってくるので、実際に自分でやってみて決める。不可欠の「食」と大ざっぱな「雑」から始めて、「雑」の中で多いものを一つの項目とする。私の場合は本と交。そうすると、全体から食・本・交を除いた残りがすべて雑となる。支出の項目は4つ程度にし、細分化しすぎないようにする。
重要なレシートは封筒(白封筒洋型6号)に入れて、箱に保管する。封筒の前面には、タイトル・サマリを写し、日付・時刻スタンプを付けておく。この箱の中を見れば、過去の会計記録を追跡できる。過去の記録を眺めていると、自分が何にどれだけ使っているか傾向がつかめてくる。そうすると、今度は、ひと月に各項目にどれだけ配分すれば良いかを予測できる。もっと具体的に、各項目のひと月の予算を4で割ると、週にどれだけ使えるかが決まる(ひと月は長い!)。月始めに銀行に行って、必要な予算をダウンロードしてくる。そして、毎週、使う分だけ財布に入れていく。
実際にその予算でやりくりしてみる。自分の予測が上手くいくかどうか。上手くいって、さらに予算が余った場合は貯金もしくは翌月に繰り越し。
Material はともかく、Mind は PoIC 的。