Archive for the 'Record' Category

PoIC’

Friday, October 3rd, 2008

For an experiment to connect “PoICky” blogs with PoIC Wiki. Organizing “Task Force” between blog. Or genetic mutation of PoIC DNA.

Pile of Index Cards のブログの記事を並べ替えて、PoIC Wiki 英語版の扉ページに貼ってみました。サイドバーの「navigation」→「Main Page (English)」からアクセスできます。

ブログを一枚のカードに見立てて、「タスクフォース編成」といったところですね。また初めの Ver. 1 の体裁に戻った訳ですが、今回はもう一度ゼロから、完全にボトムアップに章立てを組んでいきました。現行の日本語版 Ver. 3 とも、少し構成が違います。海外の方からまたぽつりぽつりとメールが届き始めたところを見ると、多少効果があったのかな。

タスクフォースを編成しながら思ったのですが、やっぱり時系列のブログだけじゃなく、並べ替えの場所としてウィキがあった方が良いですね。私の場合、ブログだけ見ていると、近視眼的になって、今どの辺を書いていて、これから先どの辺を書けば良いのか分からなくなります。ウィキで並べ替えて、自分でもようやく分かる。

今回思ったことが2つあります。

一つは、このタスクフォースに、皆さんの書いたブログ記事を含めたらどうかということです。誰がどの辺を考えているのか、もしくは、どの辺が考えられていないのかが分かり易くなりますね。例えば、デジタルデバイスでの PoIC については、野ざらし亭さん、たああんFさん、アキヅキダイスケさん、mobimoba さんが考えておられます。メモ術に関してはマックライドさん、GTD と PoIC に関しては nomico さんが考察されています。レザークラフトに関しては、クラフトマンさんとふぉくかふさんが、また、PoIC 全般に関しては、Aki さんが記事を書いておられます。私以外の方が書かれたブログ記事も一緒に取り込んだ方が面白いと思う訳です。

ちょっと別の例え方をしてみようかな。例えば、PoIC の遺伝子のストリングがあった時に、A を T に置き換えてみたり、C にもう一つ C を加えて PoIC’ という新しい遺伝子を作ってみようという実験です。

PoIC : AATGCATC -> PoIC’ : ATTGCCATC

今のところ、想定しているブログは、「PoIC」のキーワードで Google 検索したときに出てくる記事です。「ちょwww」という方は遠慮なくメールでご一報下さい。自分の記事がどこにあるべきかは、書かれた方が一番良く分かると思うので、記事を貼られた方は、できるだけ「ユーザー登録」をして編集に参加して下さい。「俺も俺も」という方も歓迎します。

読者は日本語・英語両方を想定しています。「これ英訳して!」というリクエストがきた場合は、こちらで対応しましょう(例:野ざらし亭さんの 43Tabs 英語版)。記事の権利は、当然オリジナルの記事を書いた方に帰属します。

もう一つは、PoIC Wiki 利用の案内です。最初の方で書いたように、自分のブログ記事を並べ替えてみると、新しく気付くことがたくさんあります。その練習場所として、PoIC Wiki を使ってみませんか、ということです。それで「ウィキは便利だな」と分かって、無料ウィキに自分のアカウントを作ってそこに移行するのも可です。

PoIC Wiki 右上の「Log in/Create Account」に名前とパスワードを入れてアカウントを作成して下さい。その後、右上の「My Preferences」で、Language を「ja - 日本語」に設定して下さい。MediaWiki のシステムメッセージがすべて日本語になります(下の写真参照)。

MediaWiki の日本語化

自分の名前をクリックすると、ユーザーのページが現れますので、自由にご利用下さい。ページを作ったり、画像をアップロードするのも可。書き方が分からない時は、既存のページのソースを見て下さい(難しいことはしていません)。PoIC Wiki には「広大な土地」が余っているので、遠慮は要りません。:)

皆さんのご意見お待ちしております。ノシ

Like a Water

Saturday, September 6th, 2008

私の現在の GTD と PoIC の理解を一枚の絵にしてみました。図の中の丸は一粒の水滴です。水滴には次のような性質がありました。

「水滴は、あるサイズを超えると成長を始める。」

GTD も PoIC も、この原理を利用しています。ただし、互いに逆の方向で。

図の上が GTD です。タスク、やらなければいけないこと、こなさなければいけないことなど、あまり増えて欲しくない情報は、「あるサイズ」より小さく分けてしまいましょう。そうすれば、自然に蒸発しやすくなります。GTD における「あるサイズ」は「タスクが2分で処理できるかどうか」(= 2分ルール)です。Merlin Mann は、メールの Inbox を常に空っぽにしておく習慣を「Inbox Zero」と呼んでいますが、これも同じ原理です。

図の下は PoIC です。個人の記録や発見、良い情報、増えて欲しい情報は、たとえ一つ一つが小さくても、一ヶ所に集めるようにしましょう。そうすれば、「あるサイズ」を超えて、自然と成長を始めます。これが PoIC の「ドック」です。同じ原理は、個人の蔵書の増え方にも当てはまります。

GTD も PoIC も、本質的には「水」の作用なんです。

Ref. : @blog, “Lesson from Raindrop

Complex System?

Thursday, August 14th, 2008

一般に “Complex System” は「複雑系」と訳される。しかし、よくよく考えてみると、これはおかしいね。むしろ「複合系」の方が正しいんじゃないかなと思う。

“Complex” と言うと、住宅の場合は「複合住宅」だし、ユング心理学では「心的複合体」のこと。「複雑住宅」や「心的複雑体」とは言わない。「シネコン(Cinema Complex)」だって、「迷路のように入り組んだ映画館」のことではない。”Complex” は「複雑」というよりも、むしろ「複数のモノが集まった(=複合)」という意味合いで使われている。イメージとしては、複数の「点」と、その間の「つながり(リンク)」があって、それを含む系を “Complex System” と呼んでいる。当然、複数のモノが集まると、結果として複雑さが生まれるんだけど、これは二次的な意味にすぎない。

PoIC マニュアルの「参考文献」では複雑系(今は「複合系」か)の本をいくつか挙げている。いろいろな本を読んで調べてみると、PoIC というシステムは一種の “Complex System” だということが分かった。しかし、これはシステムの構成要素やルールが複雑という訳では全くない。一枚一枚のカードが組織化されて、有機的に複合し、創発するシステムとした方がより正確に理解できる。そして、そこから生まれる複雑な振る舞いを超えて、より大きな視点から見ると、そこにはれっきとした秩序が現れる。PoICer さんにも、そこまで行って自分の目で見て欲しい訳です。

簡単に「複雑系」といってしまうと「難しいシステム(Complicated System)」に聞こえてしまうのが問題。PoIC は “Complex System” ではあっても “Complicated System” ではない。以前ブログで “Organized” は「整理」ではなく「組織化」と訳した方が良いと書いた。”Complex System” の場合も同じで、これを「複雑系」と訳して理解していると、英語圏と日本語圏では意味の取り方に乖離が生じるかもしれないよ。

Recursion

Wednesday, July 30th, 2008

“Recursion is the act of defining an object or solving a problem in terms of itself.”

Ref. : @book, Friedman and Felleisen, The Little Schemer,
Fourth Edition, The MIT Press, 1996
.

PoIC is a system that is thinking about itself. Real system is thinking about ideal system. Ideal system is thinking about real system. Recursion, recursion. Answer is in own.

Monolith

Friday, July 18th, 2008

アリ塚。大きいものはカテドラル(大聖堂)と呼ばれ、高さは6mにも達する。

アリ塚を作るシロアリは、アリやハチと同じ「社会性昆虫」。一匹は小さくても、集団で力を合わせ、こんなにも巨大な巣を作り出す。

この状況は PoIC の「情報カード」と「ドック」に似ている。 実際、このシステムの背後には同じルールが成り立っている。社会性昆虫について言えることは、PoIC という情報システムにも言える。PoIC ユーザーは、各々のシステムの中心で卵を産み続ける「女王アリ」に例えることができる。

それだけではない。Niklas Luhmann が、書類に囲まれて「社会」学の研究をしているのも、人格を持つロボットも、東京という都市も、みんなアリ塚と同じこと。

アーサー・C・クラークの有名な映画「2001年宇宙の旅」には、「モノリス」という不思議な石が登場する。サイズが1:4:9の、黒くてピカピカの石で、それに触れると人類は「智慧」を得て、次の次元へと導かれるという。

私が思うに、実際のモノリスは、ピカピカの無機的な黒い石ではなく、むしろこのアリ塚のような、有機的な生きた石なのでは。そして、モノリスに触れるためには、どこか遠くの国に出掛けていく必要はない。なぜなら、同じものが「ドック」という形で私たちのすぐ目の前にも現れるから。

メーテルリンクはアリ塚を指して次のように言う。

ユートピア主義者たちは想像力をこえるところに未来社会のモデルをもとめる。しかし、われわれの眼前には、おそらく火星や金星や木星に見出せるような社会と同じくらいファンタスチックな、本当らしくない、予言的な社会のモデルがある。

Ref. : @book, モーリス・メーテルリンク, 白蟻の生活.

Updated : 2008.08.09 09:11